シケレペソースにキトピロ入り卵焼き 知られざる食文化
文・深江園子 写真・吉村卓也
イタリア・トリノで昨年9月、スローフード協会が2年ごとに開催する世界的な食のイベント「テッラ・マードレ」が開かれた。その会場でアイヌ民族の女性たちが発表したランチプレートが、ジャーナリストや参加者の注目を集めた。
お皿の中身は豚肉とほろ苦くてスッと爽やかなシケレペ(キハダの実)のソース、キトピロ(ギョウジャニンニク)入りの卵焼き、イナキビやハスカップ入りのごはんなど、「アイヌ女性会議」メノコモシモシのメンバーが昔の味を持ち寄って作った創作料理だ。
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メノコモシモシにとって初の…
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