シェアカー、鍵なくてもスマホで運転可能に 国交省方針

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贄川俊
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 スマートフォンがあれば、エンジンキー(鍵)を使わなくても自動車を運転できるようになる。国土交通省が10月にも「鍵」の定義を変え、エンジンを始動する機能をスマホに与えられるようにする。主にレンタカーやカーシェアサービスの利便性を高める狙いがある。

 現在の国交省の告示では、自動車のエンジンを始動する鍵について、1台の自動車の施錠機能と一対一で対応しなければならないと定めている。スマホやカードを使って自動車のドアを開閉することはできても、専用の鍵でないと運転を認めない根拠になっている。

 これは、1台の車を原則として所有者のみが使うことを想定していた時代に、他人が別の鍵でその車を運転しないようにするというセキュリティーの観点から作られた規定だった。

 一方で、レンタカーに加え、多くの人が1台の車を使うカーシェアのサービスが広がり続け、新しい技術の開発が進んでいる。事業者が利用者のスマホに期限付きの「電子鍵」を発行することで、多くの人が安全に1台の車をシェアできるというものだ。

 ところが、国交省の規定があるためにこうした新しい技術が使えず、一つの鍵を利用者が引き継いで使いまわさなければならない状態が続いている。

 カーシェアサービスでは、鍵…

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