水戸市で人力車を復活させ、偕楽園や千波湖を巡る市内観光の魅力を向上させようと、市民団体が提案した事業計画が本格化しつつある。今月中旬には公道で試験走行を実施。専用の人力車を買うため、クラウドファンディング(CF)での寄付金集めも始めた。
発案者は、結婚式場勤務の首藤敦子さん=水戸市=と、酒造会社員の松沢実希子さん=笠間市。2人は、弘道館前で撮られた戦前の写真を見て、当時は人力車が人々の移動手段だったことを知った。
2人は、水戸には偕楽園や弘道館など優れた観光地が数多くあるが、それぞれが少しずつ離れていることに着目。人力車で観光地の間を移動すれば、いつもより高い視点から街の景観を楽しめると考えた。2年前にあったビジネスプランの大会でこのアイデアを反映した「人力車による周遊観光」を提案し、入賞した。
これがきっかけとなり、生ま…