プロ野球のパ・リーグで、楽天の松井裕樹が最多セーブ争いで一歩リードしている。プロ6年目の23歳は、パの左腕では36年ぶりに最多記録を更新する35セーブをマーク。パでは15年ぶりの左投げのセーブ王を狙う。

 東京ドームで今月11日にあった日本ハム戦の九回、松井がマウンドに上がった。無失点に抑え、35セーブ目。パの左投げとしては、1983年に江夏豊(日)が記録した34セーブを抜いて単独最多になった。「次の試合もセーブを挙げて、クライマックスシリーズに進みたい」と淡々と言った。

今季、鮮やかに復活

 今季、鮮やかに復活した。昨季は制球に苦しみ、抑えを任された2年目以降では最少の5セーブ止まり。シーズン途中に抑えから中継ぎや先発に回ったが、これが奏功した。「抑えだから、全ての球を100%の力で投げようと考えていた。先発や回をまたぐ中継ぎをやって、力を抜くところは抜きながらでいいんだというのに気づけた」

 その発想は、フォームにも表れ…

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