茨城)障害ある我が子との軌跡、つくばの江藤さんが本に

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鹿野幹男
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 茨城県つくば市の江藤睦(むつみ)さん(56)が、重い障害のある三男遥(はるか)さん(22)の成育の過程をつづった「会話の軌跡」を自費出版した。医師に「会話は難しい」と診断されながらも、訓練を重ねてコミュニケーション力を身につけ、成長する様子が記されている。

 遥さんは、1997年12月、生後約7カ月の時にかかったインフルエンザを機に、脳機能が低下する「インフルエンザ脳症」になった。後遺症で、歩くことも物を持つこともできず、自由な会話もできない。身体と知的、重い二つの障害がある「重度重複障害者」だ。

 脳が壊死(えし)する可能性があるために緊急手術を受け、一命をとりとめたが、医師には「この子は一生、歩くこともしゃべることもないでしょう」と言われた。退院後、身体機能の向上を促すため、リハビリに通い、福祉機器を試したが、期待したようには体は動かなかった。

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 障害者として生きる以上、だ…

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