かぶる傘、効果のほどは 駅から五輪会場までの暑さ対策
丸山ひかり
猛暑続きの今夏、東京五輪・パラリンピックを想定したテスト大会で、熱中症の症状を訴える選手が続出した。だが過酷な暑さは、会場外に並ぶ観客も同じ。本番に向けて、駅から会場まで観戦に来る人々が安全にたどりつけるよう、東京都は様々な対策を試している。効果のほどは――。
大井ふ頭中央海浜公園(大田区、品川区)のホッケー競技場。8月17日、テスト大会が行われていた会場の外のスペースに、東京都はミスト(霧状の水)の噴射機を取り付けた大型テントや、地表に散水して冷やす装置を設置した。手のひらサイズの氷囊(ひょうのう)や紙製の帽子も配った。
五輪の競技会場には、最寄り駅から徒歩で20分以上かかる所もある。本番では、混雑や荷物検査待ちで、さらに時間がかかることが予想されている。
この「ラストマイル」と呼ばれる、最寄り駅から会場までの暑さをどう減らすか。都が抱える課題の一つだ。
この日の東京都心の最高気温は35・5度。氷囊はひんやりと冷たかったが、それ以上に日差しが強く、帽子をかぶっていても頭がくらくらした。
ここから続き
都が設置した熱中症の危険度…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら