父が50代で若年性認知症 戸惑う娘、悩み語り前向きに

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岩堀滋
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 21日は「世界アルツハイマーデー」。認知症の理解を深め、当事者と家族への支援を考える契機にしてもらおうと、1994年に始まった。患者数の正式統計はないが、国は2025年に全国約700万人、神奈川県は県内約45万人と推計。県は、65歳未満で発症する若年性認知症患者を県内約3千人近くとしている。患者と診断された親を子はどう受け止めるのか。一人の女性が口を開いた。

 横須賀市の女性(30)の父(54)は昨年8月、前頭側頭型認知症と診断された。脳の萎縮が特徴的で、同じパターンの行為を繰り返したり、反社会的行為をしたり、無関心で自発性が失せたりする症状が出る。

 父は同4月ごろから、勤務先の会社へ早すぎる時間に出社し、家族の間でも会話が極端に少なくなるなどしていた。結婚して市内の別の家に住む女性は、母と「おかしいね」と言い合っていたという。

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 休職するようになると、父は…

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