欧州で花盛りのEV、各社が披露 フランクフルトショー
フランクフルト=和気真也
フランクフルトモーターショーが12日から一般公開される。主役は電気自動車(EV)。環境意識が高い欧州の消費者にアピールする各社の意気込みの裏には、欧州連合(EU)が課す高いハードルへの対応を迫られていることもある。
独ダイムラーが11日に開いた報道向け発表会では、舞台中央にメルセデス・ベンツのコンセプトカー「ビジョン EQS」が据えられた。ベンツのエンブレムの形をしたLEDが無数に光るグリルが印象的なセダンは、スポーツカー並みの加速力を持ち、一度の充電で700キロ走れる想定だ。
登壇したオラ・ケレニウス社長は「電化は自動車産業を根本的に変える」と話し、来年末までにEVとプラグインハイブリッド(PHV)を新たに20車種以上投入し、2030年には販売車の半数にする目標を示した。
フォルクスワーゲン(VW)が目玉に据えるのは来年発売の小型EV「ID3」。一時代を築いたビートルやゴルフを継ぐ車と位置づける。28年までに世界でEVを70車種、2200万台投入する構想だ。
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