息子よ、いつまで続くこんな日々 父はロープを手にした

有料記事きょうも傍聴席にいます。

大野晴香
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きょうも傍聴席にいます

 長男には、重度の知的障害があった。うつ病を抱えながら、25年間ともに暮らし面倒を見続けていた。一線を越える出来事はある日、突然やってきた。

 被告となった父親(52)は、名古屋市北区で専業主婦の妻と無職の長男、派遣社員の長女と4人で暮らしていた。2018年1月23日午前7時半ごろ、「(自宅で)息子を殺した」と自ら110番通報し、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。

 今年9月4~13日に名古屋地裁で開かれた裁判員裁判。被告はTシャツにジャージー姿で法廷に姿を見せた。被告人質問で、事件の経緯を淡々とした口調で答えた。

 弁護人「長男の成長が遅いと感じたきっかけは」

 被告「言葉が遅いかなと思いました。市の健康診断でも、『成長が遅いですね』と言われました」

 弁護人「自閉症だと言われたときは」

 被告「自閉症というものがわ…

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