トランプ米大統領が、アフガニスタンの反政府勢力タリバーンとの和平協議を合意目前で中止したことについて、協議に関わるタリバーン幹部は10日、朝日新聞の取材に、和平合意締結の開催地と名称をめぐる対立が中止の一因だったと述べた。
この幹部によると、タリバーン交渉団が中東カタールで通算9回目の和平協議をしていた先月末、米側からトランプ氏の提案が伝えられた。米ワシントン郊外の大統領専用の山荘「キャンプデービッド」で最終的な会談を開き、そこで結ばれる合意を「キャンプデービッド合意」と呼びたいというものだったという。
しかし、タリバーン側は、招待を受け入れると米国に譲歩したと受け取られかねないと懸念。合意締結は第三国のカタールで行うべきだと主張した。
また、タリバーン側は合意の呼び方についても、中東和平をめぐり1978年に結ばれた「キャンプデービッド合意」を想起させるとして反対。同合意はカーター米大統領の仲介でエジプトとイスラエルが和解したものだが、エジプトの譲歩にイスラム諸国が反発し、タリバーンも「恥ずべき合意」とみなしている。
別のタリバーン関係者は「ト…
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