横浜市神奈川区の京急本線神奈川新町駅近くの踏切で5日、快特列車(8両編成)が13トントラックと衝突・脱線した事故。踏切で立ち往生したトラックの運転手が亡くなり、列車は先頭から3両目までが脱線したが転覆は免れ、乗客約500人に死者は出なかった。京急電鉄に特有の車両構造が最悪の事態を防いだのではないかと、注目を集めている。
京急によると、現場区間の最高速度は120キロ。事故当時、踏切の障害物検知装置や検知を知らせる専用信号機は正常に作動したと京急は説明している。
踏切から10メートル、130メートル、340メートルの地点に設けた3カ所の専用信号機が一斉に赤色に点滅して、運転士に異常を知らせる仕組みだ。運転士は踏切から600メートル離れた地点でこの信号の点滅を確認できる。ここで非常ブレーキをかければ、最高速度で走っていても踏切の手前で止まれる設計だ。
運転士は京急の聞き取りに対し、「信号に気付いて非常ブレーキをかけたが、間に合わなかった」と話しているという。運転士がどこでブレーキをかけたかは明らかになっていないが、列車はトラックを引きずったまま約90メートル進んでおり、かなりのスピードで衝突したとみられる。
先頭車は前部と後部にある台車がいずれも脱線し、2両目と3両目はそれぞれ1台ずつ脱線した。ただ、先頭車は右側に45度近く傾きながらも転覆を免れた。前面部はフロントガラスが激しくひび割れたが、原形は保っていた。
このことで注目を集めたのが…
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