作家が抗議聞くコールセンターも 不自由展再開求め企画

有料記事トリエンナーレを考える

千葉恵理子
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 愛知で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(あいち)の参加アーティストらが10日、東京都千代田区日本外国特派員協会で会見を開き、すべての展示の再開を目指すプロジェクト「ReFreedom Aichi」を始めると発表した。あいちでは「表現の不自由展・その後」の展示が中止されたことに抗議する形で、12組のアーティストがそれぞれの展示を変更・中止している。

 あいちに参加する90組余りのアーティストのうち、会見時点で国内外の34組が賛同。会見では5人のアーティストが登壇した。個別の動きをまとめ、協働することで、「アーティストと観客の声を交渉の場に届ける」としている。

 具体的には、演出家・高山明さん主導の「アーティスト・コールセンター」の設置を目指す。「不自由展」中止の理由の一つに、抗議電話が殺到し職員が対応に追われたことがある。高山さんは「我々アーティストが表現の自由を訴える一方、(県の職員ら)最前線で抗議の電話を受け続けてきた人がいる。抗議の声を我々アーティストが受けようと思った」と話す。法学者や抗議対応の経験者に話を聞き、ガイドラインを作ることなどを考えているという。

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 また、あいちの来場者と共に…

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