山梨)富士川の濁り、生物影響調査を つり愛好家ら要望
平畑玄洋
富士川の濁りが魚の減少を招いているとして、山梨、静岡両県の釣りの愛好家ら約50人でつくる「山梨本流釣同好会」が10日、国土交通省甲府河川国道事務所に対し、川底にたまったヘドロなどが生物に与える影響を調べるよう求めた。
同会は富士川のサツキマスを復活させようと約10年前に発足し、幼魚の放流活動をしている。この日は韮崎市の山本克水さん(61)が、金子隆信副所長に要望書を手渡した。
要望書は「10年ほど前から富士川の濁りや川底の状態が年を追うごとに悪化している」と指摘。原因について「支流の雨畑川や早川ではないか」と主張し、雨畑ダムへの産業廃棄物の不法投棄も原因の一つだと問題視している。
金子副所長は、国交省が管理する富士川本流の水質については環境省の環境基準を満たしているとし、「水質調査とともに、魚類や植物などの調査も継続していく」と話した。(平畑玄洋)
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