骨片0.5グラムでも手がかり 18年後にわかった身元

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ニューヨーク=藤原学思
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 米同時多発テロから11日で18年になる。ニューヨークの世界貿易センター(WTC)では計2753人が犠牲になったが、ニューヨーク市検視局はいまも4割にあたる1109人の遺体の身元確認を続ける。「必ず最後の一人まで」。DNA検査官として遺体と向き合った日本人女性も、推移を見守っている。

 検視局の「WTC班」10人は中心部マンハッタンのビルの一室で、遺体の一部のDNA型を調べる作業を続けている。年間数百点が新たに特定されるが、既に身元の確認が済んだ犠牲者であることが多い。

 検視局によると、現場から発見された遺体の一部は計2万1905点。うち1万4701点については、すでに身元が判明した。ただ、熱や水、ジェット燃料やバクテリアなどの影響でひどく損傷しているものがほとんどで、DNAの検出もままならない。

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 いまでは、残る7千点余りの…

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