東京五輪で新種目に採用されたサーフィン。埼玉県で生まれ、インドネシア代表を狙うプロサーファーがいる。リオ・ワイダ(和井田理央)。「寝る以外は食べるか、サーフィンをしているか」という波乗り生活を送る19歳が、父の母国から五輪代表をめざす理由とは。
ワイダはインドネシア人の父親と日本人の母親を持つ。5歳のとき、バリ島に移住し、いまも暮らす。小さい頃は「海が怖くて嫌いだった」というが、友人に誘われて波に乗ると、楽しくて、すぐにはまった。カブに乗って海まで走る15分の道のりが、大好きな時間の一つだ。
14歳で日本の大会に初参戦し、翌年には日本プロサーフィン連盟(JPSA)公認のプロ資格を取得した。16歳からはインドネシア代表を選び、17歳で世界最高峰のチャンピオンシップツアーの予選シリーズでアジア王者に輝いた。喜びを感じた一方で、「自分がインドネシアの子どもたちにもっとサーフィンを広めたい」と、国を背負う責任感も出始めた。今では父親の母国のエースサーファーだ。
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平和の祭典でもある五輪につ…
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