歌声ボランティア、生伴奏の主は「八百屋のジャズマン」

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浜田奈美
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 八百屋を営むかたわら、高齢者施設などで演奏を披露するジャズマンがいる。東京都世田谷区の西郷正昭さん(66)。デイサービスやグループホームなどでの「歌声ボランティア」、東急線沿線で開催する「歌声イベント」が高齢者を中心に人気を集めている。

 7月下旬。東急東横線自由が丘駅にほど近いイベントスペースで、高齢者が参加する演奏会「歌声ラプソディ」が開かれた。西郷さんのピアノの伴奏にあわせ、約30人が「浜辺のうた」「シャボン玉」といった歌をのびのびと歌い上げていた。

 歌手の結城明美さんも加わり、3時間で20曲を合唱。世田谷区の男性(84)は「勤めていた会社の合唱サークルで労働歌を歌っていました。ここを知ってからは毎月、この会が楽しみです」と笑顔を見せた。

 西郷さんは、普段は尾山台駅の南側に続く商店街で八百屋「八百屋ジャズ」を営んでいる。学生時代から飲食店などで演奏活動を続ける傍ら、映像制作やコピーライターなど様々な仕事に従事。2001年からは10年間ほどホテル経営にかかわり、「料理には素材選びが大切」と痛感し、野菜の魅力にとりつかれたという。

 11年に店を開いた翌年の春…

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