社長が台風対応でテレワークを呼びかけ そのとき社内は
台風15号の影響で、首都圏の鉄道では9日、「計画運休」が相次いだ。運転再開を待つ人で長蛇の列ができた駅もあった。そんな中、IT企業のアステリア(東京都品川区)はこの日、出社せずに仕事をするテレワークを社員に推奨した。通勤への支障や社員の安全を考えたという。この日の社内はどんな様子だったのか。
台風が首都圏に迫ることを知り、同社は6日、自社製のアプリを使ってテレワークを社員に促した。さらに9日朝には、交通機関の混乱を確認した平野洋一郎社長(56)が改めて「テレワークのお願い」を社員に伝えた。「安全を考えた。復旧しても普段とは全然違う。人が駅に殺到してけがをしかねない」
9日午後、アステリアの本社を訪ねると、オフィスには画面が真っ暗なパソコンが並んでいた。そこにいたのは、所属する社員の約1割に当たる7人ほど。午前中は3人しかいなかったという。
マーケティング部のシニアマネージャーの松浦真弓さん(44)はこの日、自宅のリビングでテレワークをした。上司には前日のうちに予定を伝えておいた。マネージャー同士の会議など、午前と午後にテレビ会議を2回こなした。
普段から、週に1度はテレワークをするという。「移動時間のロスがなくて、効率的。テレワークでは進捗(しんちょく)の報告もしっかりしている。一人で集中したいときにも使う。全く抵抗はない」
アステリアがテレワークを進…
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