疑惑の側近任命に固執した文氏 検察へのトラウマ背景か

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ソウル=武田肇
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 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は9日、娘の不正入学疑惑などを抱える側近の曺国(チョグク)・前大統領府民情首席秘書官を、法相に任命した。曺氏の家族は疑惑をめぐって検察の捜査を受けており、6日には妻が私文書偽造の罪で在宅起訴された。野党は任命強行に猛反発し、文氏の政権運営が困難になるのは必至だ。

 文氏は9日、大統領府で曺氏に法相の任命状を手渡し、笑顔で握手した。その後、国民に向けた談話で、曺氏が政権の公約である「(検察などの)権力機関の改革」を仕上げる適任者だと述べ、「国民の理解と支持を願う」と語った。

 一方、検察は9日、曺氏の妻らが私設ファンドに不透明な投資をしたとする疑惑に関連し、ファンドの代表らの逮捕状を請求した。8月に一連の疑惑をめぐる強制捜査を始めて以来、逮捕状請求は初めてだ。

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 韓国では、法相が検察に対す…

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