信号無視はスクリーンで「顔さらし」中国、進化する監視

有料記事特派員リポート

北京=高田正幸
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 同僚と食事を終えると、時計の針はすでに午前0時をまわっていた。ビジネス街を走る大通りに人や車の姿はほとんどない。赤信号だが渡ってしまおうかな、と思ったときだ。道の対面に設置された大きなスクリーンに人の顔が映っているのが見えた。近くに設置された監視カメラがこちらを向いている。

 「撮影時間2019年8月23日 21:00:13」「赤信号を無視した回数:2回」

 おっ、と思わず声をあげた。その場所で信号無視をした人の様子が、違反の時間や回数とともに映し出されているのだ。4分割されたスクリーンの一つは顔のアップが大写しになっている。モザイクはない。見る人が見れば、誰なのかは特定できるだろう。画面は数秒おきに次々と切り替わり、次々と信号無視をした人びとを映し出していく。

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 スクリーンの前でしばらく様…

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