「死んでもいい、プールへ」団地の一室で介護は始まった

有料記事それぞれの最終楽章

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それぞれの最終楽章・団地で支える(1)

ぐるんとびー社長 菅原健介さん

 僕は2012年、看護師である母の会社のもとで、小規模多機能型居宅介護=メモ参照=の事業所「絆」を開設しました。15年に独立し、「ぐるんとびー」を起業しました。今は神奈川県藤沢市大庭の団地の一室で小規模多機能型の事業所を開き、訪問看護ステーションなども運営しています。

 初回は、「ぐるんとびーの原点」ともいえる男性、柳田成大(しげひろ)さん(享年83)を紹介します。中小企業の元経営者でした。ちょうど「絆」をやめることが決まり、独立する直前に関わった方でした。40年以上続けてきた趣味がプール。中咽頭(いんとう)がんの末期、ご本人は「もう一度プールに行きたい」と何度も言っていました。

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 しかし当初、病院からは「体…

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