公明・山口代表が在職10年 連立安定も党勢回復に課題

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大久保貴裕
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 公明党山口那津男代表の在職が8日で10年となった。野党時代を含め自民党と歩調を合わせた党運営で連立の基盤を安定させた。一方で、「平和の党」として、タカ派色の強い安倍晋三首相との距離感に腐心する場面も続く。最近の国政選挙では比例得票数が右肩下がりで、党勢回復が課題だ。

 「政権維持に対する様々な対応に腐心してきた。政府も与党も一体的に努力してきた結果だ」。山口氏は6日、首相官邸での安倍首相との面会後、10年間をそう振り返った。

 山口氏は、野党に転落した2009年の衆院選で、当時の太田昭宏代表が落選したことに伴い代表に就任した。12年末に政権に復帰してからは、与党の一翼として消費増税での軽減税率導入を実現するなど成果を積み上げてきた。

 一方、支持母体の創価学会で異論が根強かった安全保障関連法やカジノを解禁する統合型リゾート(IR)実施法を自民党とともに強行成立させ反発を招いた。近年、国政選挙での比例得票数が下げ止まらず、先の参院選は3年前の前回に比べて100万票以上減らした。

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