神奈川)遺族が基地周辺対策訴え 米軍機墜落55年

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吉村成夫
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 米海軍厚木基地(綾瀬、大和市)配備の空母艦載機が大和市の鉄工所に墜落して市民8人が死傷した事故から55年となり、住民による慰霊祭が7日、事故現場で開かれた。遺族の舘野義雄さん(67)=東京都西東京市=も参列。基地周辺に事故当時と変わらぬ危険性を感じた舘野さんは「安全な地域となるよう皆さんが考え、政府と米軍に対策を求めてほしい」と述べた。

 舘野さんは墜落現場に立ち、驚いた。周辺は住宅が密集する。基地から約1キロ。頭上を軍用機が飛んだ。市は今や、人口密度が横浜市を上回るベッドタウンだ。「危険な環境は何も変わっていない。半世紀を経て何を学んだのか」。墜落は各地で起き、部品落下事故も続いている。

 「本当は今も、この地に来たくないんです」と舘野さんは言う。それほどにむごい体験だった。

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