文氏側近疑惑に民心は二分「失望」「悪意ある世論操作」

有料記事

ソウル=武田肇 鈴木拓也
[PR]

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が法相候補に推す側近の曺国(チョグク)・前大統領府民情首席秘書官や家族をめぐる一連の不正疑惑が、韓国社会を揺さぶっている。曺氏が国会の人事聴聞会で疑惑への関与を否定した6日、検察は曺氏を妻を、娘の経歴に関する私文書偽造の罪で在宅起訴した。司法行政のトップ候補をめぐる前代未聞の醜聞をめぐり、世論は二分されている。

 「失望している。『自分たちは正義だ』と言いながら、朴槿恵(パククネ)前政権の悪習を同じように繰り返している」。韓国南西部・光州の20代の男性公務員はこう話た。

 曺氏をめぐる主な疑惑は(1)娘の名門大学や医学専門大学院への不正入学疑惑(2)家族ぐるみの不透明な投資と蓄財(3)自らが理事として関与した学校財団の負債問題――だ。この公務員は特に不正入学疑惑について、朴前大統領の支援者が娘を名門女子大に不正入学させていた問題を重ね、憤った。

ここから続き

 高校生と小学生の息子がいる…

この記事は有料記事です。残り868文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら