神奈川)黒岩知事発言に批判やまず 表現の自由に危機感

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茂木克信
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 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になったことに関する黒岩祐治神奈川県知事の発言への批判が収まらない。「(自分なら)開催を認めない」とする一連の発言は、憲法が保障する表現の自由を脅かすとして、県内の40を超す市民団体などが撤回を求めている。(茂木克信)

 東京・永田町の衆院第2議員会館で6日、企画展の再開を求める市民集会があった。会場を視察後、実行委員会会長の大村秀章愛知県知事に「日本人の心を踏みにじるものだ」などと抗議して中止を求めた河村たかし名古屋市長文化庁の補助金交付に関して「事実関係を確認、精査して適切に対応したい」と述べた菅義偉官房長官。それらと並び、黒岩知事の先月27日からの会見での発言も批判の的となった。

 志田陽子・武蔵野美術大教授は、焦点の作品の一つ、慰安婦を表現した韓国人作家の「平和の少女像」について「何ら違法ではない」と言及。「(黒岩知事は)自分の好みと、表現として許されるかどうかを混同している」とし、発言は表現の場としての県内の公共施設に「萎縮(いしゅく)を生じさせかねない」と異を唱えた。

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 また、企画展の中止後、愛知…

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