がん治験、製薬会社なぜ協力せず? 調達はネット募金で

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杉浦奈実 後藤一也
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 研究費を得られなかった膵臓(すいぞう)がんの臨床研究(治験)を、どうすれば進められるのか――。関西医科大が窮余の末、治験の費用をネット募金したところ、目標を大きく上回る約3500万円が集まった。治験に使う薬をつくる製薬会社から協力を得られなかったのは、なぜだったのか。

 関西医科大の治験への募金は、6月10日のプロジェクトの開始から2日で当初目標の1千万円に達した。研究チームは新たに論文作成や治療研究会開催費用などを加えた2500万円を目標にしたが、これも1週間で達成、さらに続けて最終的に9月8日までに3500万円を超える寄付が集まった。

 支援者からは「膵臓がんで友人を亡くしました」「母が膵臓がんで亡くなった。有効な治療法が確立されることを願います」といった声が寄せられている。

 治験を計画した関西医大胆膵…

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