スタバ前会長、米大統領選への立候補断念 票の分散危惧

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ワシントン=土佐茂生
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 米スターバックスを世界的なカフェチェーンに育て上げたハワード・シュルツ前会長(66)は6日、来年の米大統領選への立候補を断念する、と表明した。政党に属しない独立系候補としての立候補に意欲を示していたが、民主党候補と票を奪い合うことでトランプ大統領の再選を助けるという懸念が根強くあり、「現時点で、米国に最も貢献できる方法ではない」と判断したという。

 長年にわたって民主党を支持してきたシュルツ氏は、昨年6月にスターバックスの会長を退任。今年1月のテレビ番組では「真剣に大統領選に立候補することを検討している。二大政党ではない、中道の独立系候補として出る」と述べていた。しかし、民主党の支持者からは、「トランプ大統領の再選に利する」と批判が起き、スタバの不買運動を呼びかける声まで出ていた。

 シュルツ氏が6日、自身のウェブサイトで発表した声明では「危険な大統領の再選につながるという恐れがあるため、独立候補を支援することを検討する人が少なすぎる。トランプ政権がさらに4年続くことは、我々の民主主義に深刻な脅威をもたらすという大きな懸念がある」と述べ、自身の出馬が支持を広げていないことを認めた。

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 一方で、「何人かの民主党候…

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