謎の爆発、止まったデータ送信 ロシア新型ミサイルの影

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モスクワ=喜田尚
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 ロシア北部のミサイル実験場で爆発が起き、7人が死亡した事故から1カ月がたつ。ロシアが米国に対抗して進める新型ミサイルの開発中に起きたとされ、国際機関への放射能監視データの送信が止められていたことが判明した。だが、詳細は軍事機密のベールに包まれている。

 爆発が起きたのは、ロシア・アルハンゲリスク州の白海沿いにあるミサイル実験場。国防省は当初、同省職員ら2人が死亡したとしたが、1日半以上経って国営原子力企業の「ロスアトム」社員も5人死亡していたと発表。事故と「原子力」との関係に注目が集まった。

 国防省は「放射線量は正常」としたが、後に約40キロ離れたセベロドビンスク市内8カ所の気象環境監視局の観測地点のうち6カ所で当日の約2時間半、一時的に放射線量が通常の4~16倍に達していたことが明らかになった。

 8月18日には、ウィーンに…

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