(おあがりやす)インドのシェフから教授
紙谷あかり
河久手羽先
京都市中京区の木屋町通から鴨川に向かう東側の路地に入ると、真っ白でモダンな2階建ての建物がある。和洋折衷の料理を提供する割烹(かっぽう)「河久(かわひさ)」。昨年8月に開店50年を迎えた。その名物は割烹らしくない手羽先だ。
カウンターのみ12席の小さな店から始まった。西陣の呉服屋や太秦の役者、花街の芸舞妓(げいまいこ)への仕出しが中心だった。20年ほど前に近くに移転し、席数を5倍に増やした。
店名を冠し、4本で税込み880円の「河久手羽先」は開店当初からの人気メニューだ。2代目である現店主の浅見晶男さん(49)の父、初代店主の亘男(のぶお)さん(80)が生み出した。
ここから続き
亘男さんは1964年、東京…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら