20億人が目撃した9.11 惨禍の記録、広島に学んだ

有料記事

宮崎園子 花房吾早子
[PR]

 2977人が犠牲になった米同時多発テロから、18年。惨禍を伝える「9・11記念館」の副館長はその日を前に、74年前にグラウンド・ゼロとなった広島でインタビューに応じた。「9・11」と「8・6」を貫くものとは――。

NY9.11記念館副館長に聞く

 「ニューヨーク(NY)で私たちがやろうとしたことを、最初にしたのが広島の人たちなんです」

 京都で開催された国際博物館会議(ICOM〈アイコム〉)の世界大会。その一環で開かれた公開会議のため、広島を訪れた9・11記念館のクリフォード・チャニン副館長は、取材にこう語った。

 2001年9月11日、ハイジャックされた飛行機2機がNYの世界貿易センタービルのツインタワー部分に相次いで激突。直後から「この出来事を記憶しよう」という声が上がった。惨事をどう伝えるか。広島や長崎で積み重ねられた議論を踏まえ、9・11記念館は築かれたという。全面オープンは14年。「我々はまだ、『5歳』の若い博物館にすぎない」

ここから続き

 広島では直後の様子を撮影し…

この記事は有料記事です。残り970文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら