高齢者の乳がん手術は何歳まで? 合併症や術後の生活は

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大岩ゆり
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 上皇后美智子さま(84)が比較的早期の乳がんと診断され、手術を受ける。乳がんになる女性の比率が高まるのは40代以降で、60代後半が最も多い。90代になっても40代前半と同程度だ。高齢で乳がんが見つかった女性はどのような治療を受ければいいのだろうか。高齢者の乳がんに詳しい愛知県がんセンターの岩田広治・乳腺科部長に聞いた。

 Q 80代~90代といった高齢の乳がん患者さんでも手術が一般的なのですか。

 A そうです。何歳でも、手術に耐えられる健康状態であれば、手術をするのが標準的な治療であり、第一選択肢になります。日本乳癌(にゅうがん)学会の診療ガイドラインでも、手術を勧めています。

 Q 手術に耐えられる健康状態というのはどのような状態ですか?

 A 手術は全身麻酔をかけて行うので、全身麻酔に耐えられる健康状態という意味です。心臓や呼吸器の重い病気を患っているなどして、全身の血液の循環や呼吸機能が悪いと、全身麻酔をかけるのが難しいかもしれません。麻酔科医が判断します。

 Q なぜ高齢者でも手術が標準的な治療なのでしょうか。

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 A 治療を勧めるかどうかは…

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