リニア再開発で名鉄百貨店は 社長「今のままではダメ」

有料記事

石塚大樹
[PR]

 名鉄百貨店の柴田浩社長(62)が朝日新聞の取材に応じ、名鉄名古屋駅の再開発で取り壊される本店(名古屋市中村区)について語った。

 名鉄名古屋駅の再開発では、名鉄百貨店本館など6棟のビルをまとめ、南北400メートルある1棟の高層ビルに建て替え、オフィスやホテル、商業施設が入る。抜群の集客力を誇る商業地域で、名鉄百貨店の存続が注目されている。

 「オーソドックスな百貨店が行き詰まっている。(名鉄百貨店も)時代に合わせた変化が必要で、今のままではだめだ」と柴田社長は危機感を強調。8月に立ち上げた経営戦略会議で、親会社の名古屋鉄道と店舗運営について議論を進めていくとした。新ビルの商業施設で、専門店など有力テナントを集め、賃料ビジネスを強化することなども含めて検討している模様だ。

 8月にはヤナゲン大垣本店(岐阜県大垣市)が閉店するなど地方百貨店は苦戦している。柴田社長は、不振が続く一宮店(愛知県一宮市)については、「地域の方から愛されてきた。将来は分からないが、今切り捨てることは考えていない」と述べた。(石塚大樹)

高島屋が攻勢、競争激化…

この記事は有料記事です。残り346文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら