クマの出没、増えるかも ドングリ「凶作」で警戒を

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竹田和博
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 わっ! こんなところにツキノワグマが――。この秋、思いがけない場所にまでクマが現れて驚かされるかもしれない。今年は標高の高い場所でドングリの実りが悪く、冬眠前に食べ物を求めて人里に下りてくる可能性があるのだ。富山県は厳重な警戒を呼びかけている。

 県森林研究所が8月、ブナ、ミズナラ、コナラの木の実(ドングリ)の実の付き具合を調べたところ、標高が高い場所に分布するブナとミズナラの実が「凶作」、標高の低い場所に分布するコナラの実が「不作」だった。特に県西部は東部よりも作柄が悪く、より危険性が高いという。

 県自然保護課によると、ブナとミズナラの実が凶作の年は、クマの出没と捕獲数が増える傾向がある。これまでの凶作年は、9月後半から出没情報が急増するという。クマは山裾の集落にある柿の実などを狙うことがあるため、県は早めに実を取り除くなどの対策の実施を呼びかけていく。(竹田和博)

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■クマを近づけないために…

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