生きてりゃいいさ、釜ケ崎発CD おっちゃんの声を聞け

有料記事

野崎智也
[PR]

 大阪市西成区のあいりん地区(通称・釜ケ崎)で、高齢者や障害者らの介護をするヘルパーの藤本敬三さん(68)が8月、CDを自主制作した。日雇い労働者の街で生きる人々が書いた歌詞に曲をつけて20年。今年CD化を思い立った背景には、ある理由があった。

 CDのタイトルは「生きてりゃいいさ」。労働者たちの日常や親へのわび、感謝などをテーマに歌った7曲を収める。

 労働者らが書いた詞に藤本さんが曲を付け始めたのは、1999年。府と市が共同で実施する特別清掃事業で働く日雇い労働者の指導員をしていた藤本さんに、仕事終わりのおっちゃんが、紙を手渡した。「兄ちゃんギター弾くんやろ。これに曲をつけてくれんか」。藤本さんが週1回、釜ケ崎の喫茶店で弾き語りをしているのを知ったおっちゃんからの依頼だった。

ここから続き

 作曲経験はほとんどなかった…

この記事は有料記事です。残り1161文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら