「障害者だからこそできる」 車いす看護師、半生つづる

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伊東大治
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 30歳を前に病気で足が不自由になった看護師、川上美代さん(59)=本名・山崎美代、青森県むつ市=が、自身の半生を著書「車いすの看護師 がんばれ わたし」にまとめた。1年余の闘病後に職場復帰し、「障害者だからこそできる看護がしたい」と奮闘。そんな自身を支えてくれた周囲の人々への感謝がつづられている。

 むつ総合病院の「看護外来」。車いす姿の川上さんは非常勤となった現在も、糖尿病を患ったり大腸がん人工肛門(こうもん)となったりした患者や家族に向き合い、ケアする仕事をしている。

 例えば糖尿病患者。血糖値を下げるインスリン注射について説明する際、「数値が悪くなったからインスリン注射をする」という言い方はせず、「数値が高いから」と話す。わずかな違いだが、いたずらに不安にさせないための気配りだ。

 こうした患者に「寄り添う看…

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