英政権、離脱前の総選挙検討か 議会の抵抗封じるため

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ロンドン=下司佳代子
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 英国の欧州連合(EU)離脱をめぐり、英議会の抵抗を抑えて確実に10月末に離脱するため、ジョンソン政権が早期の総選挙を検討していると、英メディアが2日、一斉に報じた。離脱前の10月14日の投開票を想定しているという。

 次回の総選挙は2022年の予定で、前倒しには下院の3分の2の賛成が必要だ。最大野党の労働党はこれまで早期の総選挙を求めてきたが、何らかの条件をつける可能性もある。政権の思惑通りに進むかは不透明だ。

 夏季休会から3日に再開する英議会では、与党・保守党議員の一部が野党議員とともに、社会を混乱させる「合意なき離脱」を回避するため、離脱を延期する法案を準備している。この超党派グループは2日に法案を公開。政権がEUと合意する新たな離脱条件について、10月19日までに英下院の承認を得られなかった場合、10月末の離脱を来年1月末まで3カ月延長するようEUに要請しなければならない、としている。

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