韓国人2人、沖縄観光中に人命救助 中国人をAED蘇生

藤原慎一
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 那覇市国際通りで6月、心肺停止状態になった中国人男性(59)に、たまたま居合わせた韓国の消防隊員2人が蘇生術を施し、命を救った。那覇市消防局は「2人の適切な処置のおかげで大事に至らなかった」として、感謝状を贈る予定だ。

 市消防局によると、6月14日午後8時ごろ、量販店「ドン・キホーテ国際通り店」の地下1階で、中国人の男性が突然、胸の痛みを訴えて意識を失い、心肺停止状態になった。観光で訪れていた韓国の男性消防隊員2人がその場で、すぐに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を実施。自動体外式除細動器(AED)で電気ショックを加えて蘇生させた。

 119番通報で救急隊員が駆け付けたときには、男性は呼吸を回復していたという。その後、後遺症もなく那覇市内の医療機関を退院した。

 市消防局の担当者は「救命救急は時間との闘い。極めて適切に処置をしていただいた」と、2人の行動を称賛。今後、感謝状を渡したい考えだが「訪韓するにも来日いただくにも、予算が厳しくて……」。郵送することも含め考えている。(藤原慎一)

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