ハーバード大合格の難民、米が入国拒否 理由はSNSか

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ボストン=藤原学思
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 米ハーバード大に合格したパレスチナ難民の少年の入学が危ぶまれている。大学から近いボストン空港に着いたところ、米税関・国境警備局の職員から入国を拒まれたためだ。友人がフェイスブック(FB)で反米的な投稿をしていたことが理由とみられるという。

 学生新聞「ハーバード・クリムゾン」などによると、少年はイスマイル・アジャウィさん(17)。パレスチナ難民で、レバノンの難民キャンプにある高校を今春卒業した。長年医師を志し、ハーバード大では物理生物学や化学生物学を専攻する予定だった。

 だが、8月23日、ボストン空港で計8時間の尋問を受け、パソコンやスマートフォンを調べられた。

 当局職員からは、アジャウィさんのFBの「友人」が米国に反対する政治的な書き込みをしていることを問題視され、入国ビザは取り消されたという。アジャウィさんは「友人」の投稿に対して「いいね」などの反応は何もしていないというが、レバノンへの帰国を余儀なくされた。

 就労や留学で米国のビザを申請する際には、過去5年間のソーシャルメディアのアカウント情報を申告することが義務づけられた。

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