ラピート亀裂、溶接部12ミリ貫通 南海、毎日検査へ

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古田寛也
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 大阪・難波と関西空港を結ぶ特急「ラピート」の台車から亀裂が見つかった問題で、2017年に発見された約17・5センチの亀裂は台車とモーターをつなぐ溶接部分の側面(厚さ約12ミリ)を貫通していたことが29日、南海電鉄への取材で分かった。台車の同じ部分に亀裂が相次いでいることから、南海は同日から台車の検査態勢を強化。目視検査を毎日実施するという。

 ラピートは23日夕に関西空港駅に向かう途中、車掌が車両連結部から金属がこすれる音を聞いた。運行終了後の24日に車両基地で点検したところ、モーターと台車をつなぐ溶接部分に約14センチの亀裂が見つかり、国の運輸安全委員会が重大インシデントに認定した。

 台車とモーターをつなぐ溶接部分側面の厚さ12ミリの鉄板を貫通している亀裂(長さ約17・5センチ)が見つかったのは、約2年前の17年11月の車両の内装工事中だった。

 同様の溶接部分の亀裂は今年4月の定期検査中に約14センチのものが見つかった。8月24日に約14センチの亀裂が見つかったことを受けた26日の緊急点検でも別の車両の台車から約10センチの亀裂が見つかった。この車両は1週間前の19日に行われた目視による台車の定期点検では異常が確認されていなかった。

 8月に入って見つかった二つ…

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