生徒は66万超 元塾講師、いきついた先はユーチューブ

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真野啓太
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 学校でもない。塾でもない。勉強を教わることができる「第三の場所」を作ろうとしているYouTuber(ユーチューバー)がいる。群馬県在住の葉一(はいち)(34)だ。2012年に数学の授業の動画をネットで公開し始め、今では66万超の「生徒」がいる。日本の教育格差に、風穴を開けられるのか。

 「はい。よろしくお願いしマス」

 動画投稿サイトYouTube(ユーチューブ)での葉一の授業は、いたって普通のあいさつで始まる。教えるのは主に算数と数学だ。三角形の面積を計算したり、さいころで同じ目が出る確率を求めたりといった問題を、小学生、中学生、高校生向けにそれぞれ言葉遣いを変えながら、解説していく。ホワイトボードに黒赤青の3色で描き出される「美しい板書」が身上だ。

 「とある男が授業してみた」という名で3100本もの動画を投稿してきた。国語や社会のほか、勉強法を解説する動画もある。累計再生回数は2億1千万回に上り、お気に入り登録数は66万を超えた。

 学校も塾も要らない時代に?

 葉一は話す。「学校や塾にと…

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