キャセイ、中国の標的に 香港の航空業界で解雇相次ぐ

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広州=益満雄一郎
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 「逃亡犯条例」改正案を機に政府へのデモが続く香港で、20人の航空業界の関係者が相次いで解雇された。香港メディアが28日、労働団体の話として伝えた。

 背景には、社員のデモ参加を黙認してきた香港の経済界に対する中国政府のいら立ちがあるとされる。多くは最大手のキャセイパシフィック航空の従業員だといい、同社が圧力の「標的」となった格好だ。

 相次ぐ解雇のきっかけとなったのは、中国の航空当局が9日、同社に出した警告。違法な抗議活動に関与した従業員の中国本土便への乗務を禁止することなどが盛り込まれ、同社の経営を強く締めつける内容だった。

 香港と中国本土を結ぶ便は同社の収益源となっていることから、株価も一時急落。最高経営責任者(CEO)が16日に辞任に追い込まれる事態に発展した。

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 中国当局と株式市場からの「…

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