巨大なエネルギー生む「反物質」 がん見つけるのに応用
村山斉の時空自在〈12〉
反物質というと、映画がいくつか思い浮かぶ。「スター・トレック」では反物質が燃料だ。重さあたりのエネルギー出力がガソリンの3億倍で、宇宙船に積むのに都合がよい。トム・ハンクス主演の「天使と悪魔」では、欧州合同原子核研究機関(CERN)の研究者が所長の知らぬ間に0・25グラムの反物質を作ってしまう。これだけで広島型原爆に匹敵する爆発を起こす。
全ての物質には反物質がある。重さは全く同じで、電気の正と負が逆。出合うと消滅して大量のエネルギーになる。逆に大量のエネルギーをつぎ込むと、物質と反物質のペアができる。
反物質の存在を予言したのは…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら