40年間マスオ役、競争激しい声優界で活躍し続けたワケ

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江戸川夏樹
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 まもなく放送開始から50年を迎える長寿アニメ「サザエさん」(フジテレビ系日曜午後6時半)で、マスオ役の声優が交代した。劇中のマスオは永遠の28歳。2代目として約40年間、声を担当してきた増岡弘さんは83歳で、高齢を理由とした降板だった。キャラクターに命を吹き込む仕事とは?

 3代目の田中秀幸さんが初めてマスオの声を担当した8月25日の放送で、第一声は「あ、ウナギを食べませんでした?」。ネットでは「若い」との反応がある一方で、「爽やか」「優しい」との評価を集めた。

 増岡さんはマスオ役だけでなく、約30年務めた「それいけ!アンパンマン」(日本テレビ系)のジャムおじさん役からも身を引いた。所属する東京俳優生活協同組合によると、高齢のために次世代に託すことにしたという。18日のサザエさんで発した笑い声が最後の出番となった。代わって登板する田中さんも「ドカベン」の山田太郎役や「キン肉マン」のテリーマン役などで知られ、実績十分だ。

売れっ子でないと…

 長く活躍した増岡さんについて、声優歴10年の幸田夢波(ゆめは)さんは「80歳になっても、声を出し続けられたのは、様々なストレスに打ち勝った証拠」と話す。

 どのようなストレスがあるのか。

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 「まずは時間。台本の完成に…

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