宮城)演奏会「楽曲使用料を」障害児家族の団体モヤモヤ

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石橋英昭
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 宮城県気仙沼市の障害児の母親たちが、地域の人に理解を広げたいと、音楽家を呼んでのコンサートを7月に企画した。入場料500円。朝日新聞にお知らせ記事が載ったその日、突然電話がかかってきた。「JASRAC(ジャスラック)の者です。楽曲の使用料が必要です」

 コンサートを主催した「本吉絆つながりたい」は、気仙沼市本吉地区で知的障害児や自閉症の子を持つ親たち25人の団体だ。震災時に孤立しがちだったことを踏まえ、地域と交流をしようと、初のコンサートを企画。市内の定員450人のホールを借り、プロの音楽家トリオに出演料なしで依頼し、ジャズのメドレーや「情熱大陸」のテーマ曲などを演奏することになった。チケット代や協賛金で集めた約30万円は会場費や交通・宿泊費で消え、ほとんど残らない。

 「そのうえ著作権使用料がかかるとは、思いもよらなかった」と、事務局の小野寺明美さん(59)。

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 日本音楽著作権協会(JAS…

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