吃音の子 ありのままの君で 親子キャンプ30回目

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小若理恵
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 吃音(きつおん)を隠さなくてもいいんだよ、そんな子どもを丸ごと受け止めようよ――。言葉をうまく出せない子どもとその親が全国から集う年1回のキャンプが30回目を迎えた。今年は23日から25日まで滋賀で開かれ、普段話し方に自信が持てない子どもたちが励まされながら、大きな声を出して演劇を発表した。症状を受け入れ、前向きにどう生きていくかを親子が考える場になっている。

「吃音でも悪くはなかった」

 「ん、ん・・・お、おれのロバがいるのか!」

 25日、滋賀県彦根市の荒神山自然の家。愛知県刈谷市の高校3年角田乃音(のん)さん(18)が声を張り上げた。小学6年から毎年参加したキャンプは今年で最後。演劇「コニマーラのロバ」で、自ら「主役をやりたい」と手を挙げた。

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 演劇発表後の卒業式で、角田…

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