(特派員メモ)通貨改革は朗報? @イラン・マシュハド

有料記事

杉崎慎弥
[PR]

 イランで生活し始めて3年目になるが、いまだに現地通貨リアルの桁数の多さには慣れない。長年続くインフレでただでさえゼロが多くなっているうえ、トランプ米政権による経済制裁の影響で通貨価値が急落し、日本円に計算するのに苦労する。実勢レートで1年半前は約200円だった10万リアルは今は約90円だから、買い物が大変だ。

 さらに問題なのが、10リアルが「1トマン」という名称で呼ばれていることだ。イラン人はトマンを好んで使う。このため、スーパーなどでは価格表示がトマンだったりリアルだったりして、ペルシャ語表記の値段表が読めない外国人を悩ませている。

 だが、8月に「朗報」が舞い込んだ。ロハニ政権が通貨単位をトマンにして、ゼロを四つ減らす法案を国会に提出したのだ。可決されれば、トマンかリアルかなどを気にしなくて済む可能性が出てきた。

 そんなことを考えながら、タ…

この記事は有料記事です。残り119文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら