群馬)工房利八 名匠の技、最新技術で再現
長田寿夫
江戸小紋の繊細な彫りと群青や朱色の渋い塗りが和の趣を醸す。練達の職人の手仕事にも見える桐(きり)の小箱。実は最新のレーザー加工技術が使われている。
群馬県太田市の精密板金加工会社「ワークステーション」のブランド「工房利八(りはち)」の「超立体桐(きり)箱」。天板の内側に葛飾北斎の浮世絵が彫ってある。木目の凹凸が浮き出ていて、版木のような風合いがある。
箱の角で模様が一切ずれないのも特徴だ。レーザー加工技術は焦点距離と照射角度を一定に保つ必要があり、平面以外の立体や球体への高精度な加工は不可能とされてきた。同社が群馬県立産業技術センターと共同開発した3次元レーザー加工機がそれを可能にした。
ベースの技術はパチンコ台の…
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