静岡)AI利用し排水濾過、避難所でシャワー

有料記事

阿久沢悦子
[PR]

 藤枝市は、AI(人工知能)を用いた濾過(ろか)装置を使い、災害の断水時などにも大人数にシャワーを供給するシステムを全国に先駆けて導入するため、実証実験を始めた。5日には藤枝総合運動公園であった藤枝シニア草サッカー大会で、参加者に使ってもらった。

 システムはWOTA社(東京)の災害用シャワーパッケージ「WOTA BOX」。2016年に試作機が完成し、熊本地震西日本豪雨、北海道胆振東部地震などの避難所で入浴支援に使われた。

 種類の違う六つのフィルターと塩素、紫外線を用いて雨水や河川の水、プールやタンクにためた水を濾過。シャワーを浴びた排水もフィルターを通すことで98%以上再利用できるという。AIは汚れの成分を検知し、適切なフィルターに振り分けたり、水圧を調整したりする。100リットルの水で約100人のシャワー入浴に使える。フィルターは約50回ごとに取り換える。

ここから続き

 配管工事の必要もなく、シャ…

この記事は有料記事です。残り279文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら