埼玉)農園限定販売 幻のブドウ・ちちぶ山ルビー最盛期
原裕司
埼玉県秩父地方特産のブドウ品種「ちちぶ山ルビー」が生産の最盛期を迎え始めた。種なしで皮ごと食べられる人気のオリジナル品種で、ブドウ特有の渋みがなく糖度が高いのが特徴だ。生産期間も短く店頭にも並ばないため、「幻のブドウ」とも言われる。23日に秩父市内で品評会があり、関係者は地元の主要品種として育てることを誓っていた。
秩父ぶどう組合連絡協議会(新井範会長)によると、「ちちぶ山ルビー」はロシアと米国の原産種を配合して、山梨県で生まれた。粒は長さ約2センチの楕円(だえん)形で、秩父地方では1993年に一部農家が苗木を入手して試験栽培を始めた。現在はブドウ農家54軒のうち34軒が生産している。
スーパーなどの小売店には出さずに農園での販売に限定しており、次第に人気が高まってきた。新井会長によると、若い世代の購買層が多く贈答用として予約する客層も多いといい、「世界では秩父だけでしか食べることのできないブドウ」と胸を張る。
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