店のレジがATM代わり アジアの「現金派」企業が挑む

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栗林史子
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 現金を使わないキャッシュレス。政府は消費増税にあわせ、キャッシュレス決済にポイント還元するしくみを始めるなど、普及を推進する。金融からITまで様々な業界がその流れに乗ろうとする中、現金にこだわる会社がある。現金を扱う日本の老舗企業が出資したアジアのベンチャーが手がけるのは、ITを駆使しつつ、現金を引き出すという昔ながらの仕組みにこだわったサービス。キャッシュレスの波が押し寄せる中、現金派からの「逆襲」はなるか。

 1944年設立の現金処理機器大手「グローリー」(兵庫県姫路市)。銀行の店舗や小売店で使う紙幣・硬貨の自動計数機、両替機、現金自動出入機(ATM)の部品や、偽札判定機などを作っている。そんな会社が7月、シンガポールのベンチャー「SOCASH(ソーキャッシュ)」に出資した。出資金額や株式の保有比率は非公表。SOCASHは2015年設立で、金融とITを組み合わせた「フィンテック」によるサービスをシンガポールで手がけている。

 そのサービスとは、一般の小…

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