略語の法則無視した「りょ」 話し言葉化する書き言葉

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聞き手・興野優平
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 親しみを込めて使う(笑)、了解の意の「りょ」、心が動いたことを表す「エモい」、そして多彩な表情やセリフがつくスタンプや絵文字――。どれも当たり前のように使いますが、つい最近まで見なかった言葉です。テクノロジーの急激な発展は、私たちの生活を一変させただけでなく、言葉までもがいま、大きな変化のただ中にあるといいます。どういうことなのか、国立国語研究所の窪薗(くぼぞの)晴夫教授(言語学)に聞きました。

 ――スマートフォンの登場で日本語はどうなったのでしょうか。

 「まだ実証的な研究ができるほどには時代が進んでいません。あとから振り返ってみてはじめてわかることだと思います。たとえば、日本語の『~したところの』『~あったところの』という言い回しは、関係代名詞を訳したもので、英語が日本語に入ってくる以前にはなかった表現だと聞いたことがあります。こうした変化は、新たな言葉が定着して初めてわかるのかもしれません」

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 ――スマホチャットで書い…

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